大淀町長選、辻本氏が出馬表明 「少子高齢化に対応」
任期満了(11月20日)に伴い10月25日告示、同30日投開票で行われる奈良県大淀町の町長選挙に、1期目町議の辻本真宏氏(52)が26日、無所属で立候補すると表明した。同町長選挙の出馬表明は元議長の鍵本源則町議(76)に次いで2人目。3期目現職の岡下守正氏(77)=無所属=は進退を明らかにしていない。
辻本氏は元町職員で、「人口減少・少子高齢化社会に対応したまちづくりを行いたい。26年間の行政経験を生かす」と意欲。「若くはないが現役世代として、将来に責任を持つ」と行政コストの削減や不要な事業の見直し、縮小も視野に計画的な行財政運営に取り組むとした。
子育て支援や少子化対策とともに町立3小学校の在り方を検討する必要性を指摘。高齢者対策は「買い物や通院などが不便」と重点課題に位置付ける。起業支援や企業誘致で地域振興を図る考え。
辻本氏は1970(昭和45)年6月同町生まれ。91年に国立奈良工業高等専門学校を卒業し、京セラ入社。93年、大淀町職員。南和広域医療企業団事務局次長などを経て19年3月、総務部次長兼財務課長で町役場を退職。同年5月の町議選で初当選。
9月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万4385人(男6792人、女7593人)。