格闘ゲーム「ストリートファイター」を地域活性化に活用 橿原市とカプコンが協定
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世界文化遺産の登録など人気キャラクターで後押し
世界的に人気を集める対戦格闘ゲーム「ストリートファイター」を地域活性化に活用しようと、橿原市とゲームソフト大手「カプコン」(大阪市・辻本春弘社長)は30日、包括連携協定を結んだ。市などが目指す「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の世界文化遺産登録をはじめ、市のまちづくりを人気キャラクターで後押しする。
同市は、カプコンの辻本憲三会長の出身地。1995年に市で開催された地方博覧会「ロマントピア藤原京95」では、同作のキャラクターが、藤原京の時代にタイムスリップするという映像作品「ストリートファイターII よみがえる藤原京 時を超えるファイターたち」が上映された。亀田忠彦市長が今年4月に辻本会長と面会するなどの経緯もあり、協定を結ぶことになったという。
第1弾のコラボレーション企画として、藤原京の再現CGを背景に、人気キャラクターの「リュウ」「春麗(チュン・リー)」を描いたポスター100枚を制作し、公共施設に掲示する。今後、映像作品「よみがえる藤原京」のHD化、キャラクターのモニュメントなどを設置した「ストリートファイターストリート」の整備などを検討したいという。
ストリートファイターシリーズは1987(昭和62)年に発売し、世界でシリーズ累計販売本数4800万本(6月末時点)を記録するなど、海外人気も高い。
市役所分庁舎で行われた締結式で、亀田市長は「橿原市を世界にPRしていく上で連携はありがたい。さまざまな分野で互いに高めていきたい」。カプコンの松本脩平プロデューサーは「世界中に橿原市の魅力をPRしていきたい。若い世代にも認知してもらい、みんなでワイワイとゲームを楽しんでもらいたい」と話した。