【動画あり】子育て終え夕闇の群れ 平城宮跡でツバメのねぐら入り
奈良市の世界遺産、平城宮跡で「ツバメのねぐら入り」がピークを迎えている。
春から夏にかけて軒先などに巣作りをするツバメは、子育てが終わるとヨシが茂る河川敷や湿地を「ねぐら」として集まり夜を過ごす習性がある。平城宮跡には毎年7~8月の日没後、ツバメの群れが一斉にねぐらに戻ってくる。
日本野鳥の会奈良支部によると、今年は宮跡内の第1次大極殿院復原事業情報館前にある「大極殿ねぐら」のヨシ原の生育が良く、飛来数が多いという。今月12日あたりからピークを迎え毎日5~6万羽を観察している。
日没直前の午後7時ごろ、薄暗くなってきた南の空から無数のツバメが姿を現し、公園内の空が真っ黒になるほど舞った。やがて一斉にねぐらへと降りてくるその光景は圧巻だ。10月初旬にはすべてのツバメが越冬のため南下し、5000キロの旅に出ていく。