奈良県内でエスコートゾーン初設置 近鉄橿原線の郡山第2踏切
奈良県大和郡山市は6日、先月に視覚障害者の女性が電車に接触し死亡する事故があった近鉄橿原線郡山第2踏切にエスコートゾーンを設置すると発表した。
エスコートゾーンは踏切内に白い点字ブロックを設置するもので、視覚障害者団体などが要望していた。設置は県内の踏切では初めて。近隣府県では大阪府内の阪急と南海の踏切数カ所だけに設置されている。
同市によると、近鉄は当初、歩道と車道を分離できない踏切に設置した場合、安全と思って横断中の歩行者が自動車と接触する懸念あるなどと、設置に消極的だった。しかし、先月31日に県や県警、国土交通省などとの会議で国交省の呼びかけに応じ、合意したという。
同市は「歩道は確保できないが、普通車が通行できる2メートル余りの幅を残し、両側にエスコート用の点字ブロックを設置できる」と話している。
設置工事は8日未明に実施する予定。