秋篠音楽堂で圧倒的歌声披露

　5日まで開催中の音楽祭「ムジークフェストなら2022」(県、ムジークフェストなら実行委員会主催)の公演「トスティ歌曲コンクール優勝者3人のテノールによる奈良で育んだトスティ・コンサート2」が3日、奈良市西大寺東町2丁目の秋篠音楽堂で開かれた。

　出演したのはNPO法人奈良芸能文化協会内の日本トスティ協会が、同音楽堂で4年に1度開催している声楽コンクール「日本トスティ歌曲コンクール」の歴代優勝者で、いずれもテノール歌手の古橋郷平さん、又吉秀樹さん、浜松孝行さんの3人。県出身のピアニスト山田剛史さんが伴奏を担当した。

　3人はイタリアの作曲家トスティの歌曲と日本歌曲を交代で1人2曲ずつ歌ったほか、カンツォーネ(イタリアの民謡や大衆歌曲)をメドレーにして3人がかけあいで歌った。また3人がトスティや同コンクールを話題に楽しいトークを繰り広げ、客席を和ませる場面もあった。

　会場には抽選で選ばれた約110人の観客が訪れ、3人の圧倒的な歌声に大きな拍手を送った。