社会
危機的な奈良県内医療現場 人員不足深刻、20時間超勤務 - 新型コロナ

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染拡大に歯止めがかからない。県内でも入院病床の使用率が上昇し続けている。県は宿泊療養施設などへの転院調整を進めるが、医師や看護師らの人員不足が医療現場の逼(ひっ)迫に追い打ちをかける。加えて、介護が必要な人が多い高齢者の感染が急増し、医療現場の負担が一気に増した。医療現場の関係者は「現場の実態を見てほしい」と危機的な状況を訴える。
▷想定外の拡大
オミクロン株は感染力が強いとされ、県は病床の逼迫に備えて先月下旬から入院対象を基礎疾患を持つ人や高齢者、妊婦らに絞っていた。だが、2月に入っても想定を上回る速度で感染は拡大している。