奈良市、緊急搬送の困難事案が増加 コロナ以外で先週14件
新型コロナウイルスの感染急拡大が地域の救急医療にも深刻な影響をもたらしている。奈良市は28日、緊急搬送の困難事案が先週だけで25件発生し、その前週の13件と比べてほぼ倍増したことを明らかにした。「第5波」の9件、「第4波」の13件のピーク時の件数を早くも上回っている状況だ。仲川元庸市長は25件のうち、コロナ以外での救急搬送が14件あったことを問題視。「コロナで救急医療がひっ迫し、一般医療の救急に影響が出ている」と懸念を示した。
同日開かれた仲川市長の定例記者会見で公表。救急搬送困難事例とは、「救急隊による医療機関への受け入れ照会回数4回以上、かつ現場滞在時間30分以上」かかった事例を指す。