曽爾村長選あす告示 三つどもえの戦いか
任期満了に伴う曽爾村長選はあす18日、告示される。投開票は23日。これまでに3選を目指す現職の芝田秀数氏(74)と、村森林組合理事長の田合豪氏(57)、村議の宇山充志氏(48)の新人2人がいずれも無所属での出馬を表明。ほかに動きはなく、三つどもえの戦いになる公算が大きい。
選挙戦は芝田村政2期8年の評価を軸に、農林業を中心とした産業振興、人口減対策などが争点になりそうだ。
芝田氏は各集落の特性を生かした農業の6次産業化のほか、漆による村おこしや曽爾高原の再生プロジェクトなど、これまでの施策の実績と継続を訴える。豊かな自然景観を生かし、「観光に力を入れ、雇用を生み出しながら関係人口を増やしたい」としている。
田合氏は村内の土地の境界を明確化して利活用につなげる事業や林業の後継者育成、無料の若者向け集合住宅の整備などに意欲を示す。田畑の荒廃などに危機感を示し、「先祖が守ってくれた伝統や財産を次世代につなぐ仕組みをつくりたい」としている。
宇山氏は村集落支援センター(仮称)の設立や乗合タクシーの運行、教育環境の充実などを掲げる。村が運営に関わる一般社団法人3団体を完全に独立運営させる考えで、「行政サービスの原点に立ち返る。村民の声を受け止める村政を実現したい」としている。
宇山氏は村議を事前に辞職せず、村長選の立候補に伴って自動失職する見通し。
立候補は村振興センターで18日午前8時半~午後5時に受け付ける。昨年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は1251人(男578人、女673人)。