奈良市、高齢者のコロナワクチン3回目接種3月中完了へ 「集団接種」並行で加速

奈良市は6日、新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種についても、市内約200の医療機関での「個別接種」に加えて市役所や商業施設を使った「集団接種」を並行して行うことで、65歳以上の高齢者について当初予定を繰り上げ、3月中に完了させる見通しを示した。市は追加接種に関しては集団接種は行わないとしていたが、高齢者の前倒しという国の方針を受け、2月に例外的に実施する。
同日、市の新型コロナウイルス対策本部会議を開催。終了後、国分清和市医師会長とともに会見した仲川元庸市長は、市内の感染状況は1日当たり一桁にとどまっているものの、県では5日で55人、6日は66人と急拡大していることなどを挙げ、「市としては5日の時点で『第6波』が到来したと認識している」と強調。「ワクチンの3回目接種の前倒しや、保健所機能の強化などにより、医療ひっ迫が生じないよう感染拡大を抑えていきたい」などとした。