リニア建設静岡工区問題で静岡県の理解必要 荒井・奈良県知事が他府県知事の協力訴え
令和3年度三重・奈良・大阪リニア中央新幹線建設促進大会が20日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルで開かれ、3府県の知事や行政担当者、国会議員、府県会議員、経済界の代表者ら計約370人が出席した。同新幹線のトンネル工事で大井川の水量が減るなどとして静岡県が着工を認めていない問題を巡り、荒井正吾知事が「西日本(名古屋以西ルート)側の知事が、静岡県に(着工を)理解してもらえるよう知恵を出し合わなければいけない」と発言。参加した国会議員らからも同問題についての言及があり、静岡県側への働き掛けを3府県の知事らに呼び掛ける一幕もあった。
東京-名古屋間の南アルプスで計画されている同新幹線のトンネル工事は、大井川の源流となる湧き水を流出させ、川の水量が減るとして静岡県の川勝平太知事が着工を認めていない。静岡県とJR東海の協議は難航し、計画の令和19(2037)年の全線開業が難しい状態となっている。
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