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食事でフレイル予防編 - 介護と向き合う

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30品を入れた調理教室。持ち帰り用のおかず

フレイル予防は介護予防 元気な体でいたいから

 

 フレイルの兆候は、要介護状態の前段階。そうならないようにすることが結果的に介護予防になります。フレイルは「おいしく食べられない」「体重が減ってきた」など、食に関する問題が多いようです。日本栄養士会、さらに県栄養士会が栄養ケア・ステーションを開設し、地域のフレイル予防を呼びかけています。

 

 

地域の誰でも参加できる 栄養ケア・ステーション

 

 奈良県の栄養ケア・ステーションは2021年11月で3カ所。北和、中和、南和と地域が分かれています。大和郡山市にある「栄養ケア・ステーションいーとなら」は郡山いむらクリニック内に事務局をおいてますが、北和を担当しており、地域住民の誰でも気軽に参加ができる公共拠点です。同ステーションはフレイル予防のためのイベントや各種健康教室を開催。また医療の範囲の治療食・介護の範囲の嚥下(えんげ)食などの栄養相談に応じています。

 

健康教室調理教室のようす。季節のものを取り入れている

 

 同ステーションが主催するイベント「食からフレイル予防」に参加すると、フレイル度を測るイレブンチェックシートを渡されます。内容は栄養、口腔、運動、社会性・心の4項目11問。6問以上思い当たることがあればフレイルの可能性があると診断されます。

 

 「2020年度はオンライン会議システム「Zoom」を使ったオンライン会食イベントを行いました。「Zoom」は使えるけれどセッティングができないという参加者のために、パソコンを持ち込み、スタッフがセッティング。参加した人から楽しかった、また参加したいという言葉があり、うれしかったです」と同ステーションいーとなら管理栄養士の藤村真依さん(44)は話します。

 

Zoom会食の参加者Zoom会食の参加者。話がはずむ

 

 1人で食べるより、たくさんの人と食べると食欲増進になり、生き生きとしてきます。おしゃべりも有益なフレイル予防です。

 

 同ステーションは栄養指導を希望した集会に栄養士が有料で出向くこともあります(いーとならは大和郡山市にあるため市内は2021年度補助金の対象。要問い合わせ)。適切な指導で、健康状態に戻ることも可能です。

 

 次の章は家庭でできるフレイル予防を紹介します。

 

 

<参考>

地域の栄養ケア・ステーションの問い合わせ先は電話0744・33・2166奈良県栄養士会

 

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