「深夜放送」といえばラジオ。中学・高校…
「深夜放送」といえばラジオ。中学・高校時代、試験勉強のかたわら、お気に入りの番組をよく聴いた、筋金入りの“ながら族”である。
中1の時「ABCヤングリクエスト」に、ジェームス・ディーン主演の映画「エデンの東」のテーマ曲をはがきでリクエストし、名前を呼ばれたことは一生の思い出だ。
歌謡曲、洋楽、フォークソング、イージーリスニング、映画の主題歌…、昭和の夜はいろいろな音楽に彩られていた。当時のDJは、さまざまな薀蓄(うんちく)を披露してくれて、雑学を学ぶ場でもあった。
最近は、高齢者の人気が高いNHK「ラジオ深夜便」を毎日1時間ぐらい聴いている。日替わりで出演するベテラン・アンカーたちの語り口は個性豊か。
午前零時前の「明日の日の出」は、主要都市の日の出の時刻を、ただ読み上げるだけなのだが、日本列島の長さを再認識できる。「地名と時刻」を1回で読み終える人もいれば2回繰り返す人もいる。時報までの“尺合わせ”が楽しい。
時報の後の「日付が変わって…」と言うニュースアナのフレーズも気に入っている。(恵)