上京して上野公園を散策していたら、公園…
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上京して上野公園を散策していたら、公園内にある東京芸術大学でモーニングコンサートが開かれていた。若者らしいはつらつとした演奏に大きな感銘を受けた。
同コンサートは50年以上続いてきた学生たちの研さんの場とか。音楽部から選抜された学生が大学所属のオーケストラと共演。今年度は13回、26人の若き音楽家が成果を披露。
今回はトランペットとピアノの演奏だったが、きらめく才能がまぶしいほどだった。ベテランの円熟した演奏も悪くはないけれど、若々しい表現は新鮮だ。
長年、クラシックを聴いているが、最近の日本人演奏家の技量は目を見張るものがある。オーケストラ、ソリストとも西洋音楽の本場・欧米にもひけをとらない。
ところが、残念なことに、音楽家の数に比べ聴衆の数が少なく、音楽で生活していくのは大変と聞く。聴衆の高齢化が進んでいるのも気掛かりだ。
文化振興として行政が、社会貢献として企業が、学生をはじめ若手音楽家に活躍の場(演奏会)をもっと多くつくるべきではないだろうか。聴衆の裾野を広げるのにもつながる。(栄)