本会議とは違い、議員と理事者が間近に向…
本会議とは違い、議員と理事者が間近に向き合って座る県議会の委員会。きのうは予算委に山下知事が出席し、熱のこもった質疑応答となった。
答弁で目を引いたのは知事の判断の仕方。施策を決める際、相手の言動や社会の変化を無用に深読みせず、単純に割り切る考え方が面白い。
今に始まったことではないが議論では、事業用地の選定で複数の候補地があれば「みんな、うちが一番だと言うに決まってる」のだから協議で合意を目指すのは無駄と突き放した。
結果を見越し高をくくるのは予断。可能性を追求しないのは努力放棄。戒めるべきかもしれないが、知事はいつだって自信にあふれている。
本年度事業の見直し方針を発表する際、近鉄奈良線の移設にからんで新大宮駅東側の踏切改良は「県人口が減少して渋滞も緩和されるから不要」と断じたときは少々驚かされたが。
春の選挙で日本維新の会公認の知事が誕生。県議会も同党と自民党・無所属の会の2大会派が対立する新時代が到来した。功罪は一様でないが、より分かりやすい議論で県政が身近になればと期待する。(松)