スポーツではこのところ、さまざまな競技…
スポーツではこのところ、さまざまな競技で県関連の若手選手の活躍を見聞きする。だが実績のある中堅選手も負けてはいない。
日本ラグビー最高峰のリーグワンで、天理市出身の立川理道選手が主将を務める東京ベイが、前身のリーグを含め初めて頂点に立った。優勝カップを掲げた時に見せた満面の笑みは、すがすがしい感じがした。
リーグ下位の低迷期から今季まで7年間主将を担い、現ヘッドコーチとともに着実に成績を伸ばした。長い道のりに迷う時もあったろうが、あきらめず、ぶれずに歩みを進めてきた姿勢に頭が下がる。
立川選手はリーグの年間最優秀選手にも選ばれた。猛者たちを統率する強力なリーダーシップとともに、決勝戦での試合を決定づけるキックパスなどプレーヤーとしても優秀と認められた形だ。
なかなか成果が出ず、遅々とした歩みにとどまる時期には不安になりもする。選手の新陳代謝もある中、勝てる集団にチームをまとめた立川選手の手腕はさまざまな手本になる。
33歳はまだ成長過程なのかもしれない。日本代表復帰の報も聞きたい思いでいる。(智)