県民のパワーを見くびっていた。23日に…
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県民のパワーを見くびっていた。23日に奈良市で行われたサッカーの日本フットボールリーグ(JFL)の奈良クラブの試合には、リーグ史上2位の1万4202人が駆け付けた。
J3昇格条件のホーム戦1試合平均2000人超えを2試合残して達成。昇格条件はJFLとJリーグ百年構想クラブの順位だけとなった。
対戦した鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表、三浦知良選手目当ての観客もいただろう。だが中心は県初のJクラブ誕生を後押しする県民の熱意だ。
三郷町では、選手育成や地域交流も実践される奈良クラブの大がかりな新拠点づくりが産官学金連携で進む。J3昇格が、ここから県内外にエンターテインメントの新たな潮流を生む予感もする。
勝負事でも事業でも流れは重要。県内のプロスポーツの状況を近隣府県と比べて物足りなく思う県民も多かったろうが、一気にばん回する流れが来ている。
プロスポーツには魅せるための器もいる。他競技でもプロ仕様の施設開設を求める動きがある。これらの実現にも当事者だけでなく県民の情熱と行動が必要になる。(智)