国原譜

年賀はがき発売という声を聞くと、もうそ…

 年賀はがき発売という声を聞くと、もうそんな季節になったのかと思い知らされる。日ごろの無沙汰をわびながら、ペンを執るのもいいだろう。

 いつもの新年のあいさつも、今度ばかりは少し違ったものになる。慣れ親しんだ平成という時代が終わるのだから、この30年を振り返って、新年を迎えたい。

 半年後には新元号が始まっている。世の中は一気にデジタル化が進み、AI(人工知能)時代に突入している。こんなことまで、といった便利な時代になってきた。

 何もしなくともよい怠惰な人間を生み出すのか。動くこともしない不健康な人間ばかりになるのか。ロボットに職を奪われてしまい、貧困者ばかりになるのか。

 進歩、発展が必ずしもプラスではない。未来は輝いている、といえないのが残念だ。パスカルが「パンセ」のなかで語った「人間は考える葦(あし)である」という言葉を思い出したい。

 半年後といえば統一地方選も終えたころだ。自民党が現職県議の公認を発表したが、有権者は人物をしっかり見てほしい。公人の自覚なき政治家は選ぶまい。(治)

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