地域別男女の格差

国原譜

本の楽しみ方は、読書そのもの以外の周辺…

 本の楽しみ方は、読書そのもの以外の周辺にも存在する。書店で本に着けてくれる紙のブックカバーも、そんな一つかも。

全国の書店が独自に作るブックカバーをあらためて意識したのは10数年前。「カバー、おかけしますか?」(出版ニュース社)という本との出会いがきっかけだった。

 同時に「本と本屋と本屋のカバーを偏愛する活字中毒集団」を名乗る書皮友好協会の存在も知った。過去30回、全国各地で大会を開き、味わい深いブックカバーを表彰している。平成19年には奈良市であり、豊住書店といかるが書店(当時)のものが大賞に選ばれた。

 自身は普段、カバーを求めない。だが同書に遭遇以来、旅先の書店ではあえて着けてもらい、思いがこもったデザインを味わっている。

 今春、続編が出た。年中行事や動植物、地図、文字などを題材に版画やイラスト、はんこといった多彩な手法でのブックカバーが並び、日本の活字文化の奥深さを再認識させられる。

 11月9日まで読書週間。本を読むことと併せて周囲に目を配れば、さらに心が豊かになる何かが見つかるかもしれない。(智)

 

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