地域別男女の格差

国原譜

「チョイト一杯のつもりで飲んで、いつの…

 「チョイト一杯のつもりで飲んで、いつの間にやらハシゴ酒」は植木等が歌ったスーダラ節(昭和36年)の冒頭。高度成長期のサラリーマンの心情を吐露した青島幸男の作詞が秀逸だ。

 ハシゴ酒は日本独特。ロシア人の知り合いによると、日本企業の接待で飲み歩かされたロシアのビジネスマンが「日本人はこんなに飲むのか」と閉口したそうだ。

 ところが、ハシゴ酒はともかく日本人の酒量はそれほどでもない。世界保健機構によると、1人当たりの年間純アルコール消費量(2016年)はリトアニア15リットル、ドイツ13・4リットルなど欧米が多く日本は8リットル。

 アルコール依存症は世界で推計1億4400万人、成人人口の2・6%だが、日本は1・1%と米国7・7%、ハンガリー9・4%などに比べ低い。

 スーダラ節のように泥酔してホームのベンチでゴロ寝していたのは昭和世代。ハシゴ酒に付き合わないサラリーマンが多くなった。

 女性芸能人の飲酒ひき逃げ事故が社会問題になったように、違法、過度な飲酒は厳禁。酒はスマートにたしなみたいというのは自戒の意味を込めて。(栄)

 

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