国原譜
宿泊施設の誘致を巡って宇陀市が揺れてい…
宿泊施設の誘致を巡って宇陀市が揺れている。推進してきた市長が引退し、新たに当選した高見省次市長は財政負担を理由に事業中止を表明した。
市議会は推進派が多数を占め、根拠の明確化を求めて市長と対立が激しくなっている。打開の道は見えそうにない。
温泉付きの保養施設「美榛苑」の老朽化が背景にあり、誘致事業の中止だけでは済まない事情がある。美榛苑の完成は昭和56年。榛原町(現宇陀市)を担当していた20年ほど前にも、少し古くなった印象を受けた。ただ、当時は自治体が設けた保養施設としては成功例だったと記憶している。
時代は動き、美榛苑の今後は、合併した榛原、大宇陀、菟田野、室生3町1村に関わる問題となった。改修には約10億円が必要という。
新しい施設がなぜ必要なのか、当たり前のことだが、根本はそこにある。宇陀市の将来に必要であるなら、覚悟を決めて進まねばならない。一方で採算性の見通しも必要だ。
根本の議論を深めるためにも、具体的な資料は欠かせない。両輪といわれる市長と市議会が歩み寄り、市政を前に進めてほしい。(増)
市議会は推進派が多数を占め、根拠の明確化を求めて市長と対立が激しくなっている。打開の道は見えそうにない。
温泉付きの保養施設「美榛苑」の老朽化が背景にあり、誘致事業の中止だけでは済まない事情がある。美榛苑の完成は昭和56年。榛原町(現宇陀市)を担当していた20年ほど前にも、少し古くなった印象を受けた。ただ、当時は自治体が設けた保養施設としては成功例だったと記憶している。
時代は動き、美榛苑の今後は、合併した榛原、大宇陀、菟田野、室生3町1村に関わる問題となった。改修には約10億円が必要という。
新しい施設がなぜ必要なのか、当たり前のことだが、根本はそこにある。宇陀市の将来に必要であるなら、覚悟を決めて進まねばならない。一方で採算性の見通しも必要だ。
根本の議論を深めるためにも、具体的な資料は欠かせない。両輪といわれる市長と市議会が歩み寄り、市政を前に進めてほしい。(増)