国原譜

夏に和歌山の観光名所、三段壁を訪ねると…

 夏に和歌山の観光名所、三段壁を訪ねると、上空をドローンが飛んでいた。操作していたのは中国人とみられるカップルで、ドローンは低空で止まったり急に上昇したりしている。

 頭の上に人の操る物体があるというのは不安なもので、落ちて当たってはかなわないと思うし、「ブーン」という独特のプロペラ音も気になった。「落ちればいいのに」とつぶやく人もいたから、不快に感じる観光客は自分だけではなかったようだ。

 被災地の状況把握など、今後も多分野で活用が期待されるドローンだが、遊びで飛ばす際には周囲への配慮もお願いしたい。

 と思っていたら、「空飛ぶ車」の実用化に向けた官民協議会が8月に東京で開かれた。政府は2020年代の実現を目指しており、会議では巨大ドローンのような模型も展示された。

 渋滞緩和や山間地の移動手段として活用が期待できるが、事故による死亡率は地上を走る車の比ではない。都市部での使用はかなりハードルが高そうだ。

 夢が広がる「空飛ぶ車」。未来の車社会に遅れぬようにと思いながらも、頭上のドローンはやはり怖い。(増)

 

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