国原譜

子どものころ、理科の授業が好きだった。…

 子どものころ、理科の授業が好きだった。さまざまな薬品を使った実験にワクワクしたし、星の観測にも夢中になった。物理の公式を覚えさせられるまでの話だが。

 全国学力テストのアンケート結果をみると、県は理科好きの子供が少ないらしい。特に中学生が顕著で、理科が「好き」「大切」「将来、役に立つ」と思う割合は全国下位に低迷。

 テストの平均正答数も全国平均を下回る。「好きこそ物の上手なれ」と言うから、この結果も致しかたないか。

 県教育委員会によると、学校の授業で実験や観察などが少ないことも「理科嫌い」を生む要因と考えられるという。確かに公式や化学記号を覚える授業だけでは面白くない。

 そのため、県教委は平成28年度から実験などの補佐役を市町村に派遣する事業を開始。まずは小学生を対象にさまざまな実験や観察を体験させて、「理科好き」の子どもを増やす。

 今、15年ぶりに火星が地球に大接近中。天気が良ければ、肉眼でもはっきりと赤く輝く姿が見える。多くの子どもたちが夜空を見上げ、理科に興味を持つきっかけになれば。(法)

 

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