国原譜

人気漫画に敬意を示したアンソロジー「宇…

 人気漫画に敬意を示したアンソロジー「宇宙小説」(講談社)には、宇宙エレベーターの整備担当者や宇宙食を扱う企業の社員らが登場する。なるほど、宇宙空間は宇宙飛行士だけの舞台ではない。

 月探査の再開や火星への有人飛行、居住可能な太陽系外惑星の探索など。宇宙開拓に関する計画の公表が近年相次ぐ。

 従来と少し異なるのは、国家レベルから民間主導の取り組みが主流になりつつある点だろう。一般人と宇宙を近づける多分野でのビジネスが生まれ、育ち始めている。

 案外近い将来に、宇宙関連の仕事に携わるのは特別なことでなくなるのかもしれない。国内で宇宙産業を起こすなら、人材不足を海外に求め、より国際的な視野と細分化した連携、取り決めが必要になるか。

 こんな空想が頭を巡るのも、人類が月面に第一歩を記した頃のように、今、宇宙が身近になってきたと感じるからだ。親近感と想像力が物事を発展、深化させる。

 きょうは「こどもの日」。各地で子供のすこやかな成長が願われることだろう。彼らの進路が地球の外に広がるのも、夢物語とは言えない。(智)

 

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