国原譜

厚生労働省がこのほど発表した平成27年…

 厚生労働省がこのほど発表した平成27年の国勢調査に基づく全国市区町村の平均寿命で、県内39市町村の平均は男性が81・4歳、女性は87・3歳。

 高齢になってどう生きるか。かつての55歳定年は平均寿命が60歳そこそこの時代であり、再雇用制度などがあるものの60歳定年が主の現在では、退職後から平均寿命まで20年以上もある。

 英国ではリタイアした人に「退職祝い」をする習慣があると聞いたことがある。仕事に対する意識の違いもあるが、あくせく働かない悠々自適の生活への憧れがあるのだろう。

 日本でそのような退職後を夢見れる人はどれくらいいるのか。不安な人が多いのではないか。高齢者福祉の充実、高齢者雇用の拡大が求められよう。

 県は健康で自立した生活ができる期間(65歳時の平均自立期間)を示す健康寿命というデータを独自に用いているが、平成28年時で健康寿命は男性18・36年、女性21・04年。介護予防施策は大切だ。

 日本の総人口に占める65歳以上の割合は27・7%で、今後さらに増え続ける。バラ色の老後を描けるようにしなければ将来は暗い。(栄)

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