【2024おもしろ歴史フェスティバル】奈良県田原本町で開幕 気候変動への対応を「唐古・鍵遺跡の地層に学ぶ」と高江町長
28、29の両日、奈良県田原本町唐古の唐古・鍵遺跡史跡公園で開かれた「第13回おもしろ歴史フェスティバル~歴史を愉しむ~」(同実行委員会主催、奈良新聞社共催)。初日のオープニングセレモニーでは、中南和の市町村長をはじめ協賛企業を代表して特別協賛の村本建設奈良本店長ら関係者約10人が出席した。
同実行委員会会長の田中篤則・奈良新聞社社長は今月、世界遺産の国内推薦候補に「飛鳥・藤原の宮都」が選ばれたことに触れ、「候補に決まるまで(暫定リストに載ってから)17年かかり、27日には仮推薦されタイムリーなことだ。歴史で地域を盛り上げたい」とあいさつ。
橿原市の亀田忠彦市長も「名称を『飛鳥・藤原の宮都』と変更しての国内推薦は大きな一歩。県内四つ目の世界遺産として、令和8(2026)年夏ごろの登録を目指す」と意気込んだ。
また、田原本町の高江啓史町長は「さまざまな企画を楽しみ、中南和を好きになってほしい」と語り、「田原本の『唐古・鍵遺跡』の地下にある弥生時代の地層から、人々が気候変動にどう対応したのかを調べ、今の人がどう対応すべきかを5年かけて研究する。新たな歴史の価値を生み出すよう取り組みたい」と力を込めた。