「内股でメダル取って」 奈良県橿原市出身の新添選手に「橿原市柔道クラブ」の児童がエール - パリ五輪
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連日、日本人のメダルラッシュに沸くパリ五輪。31日から翌8月1日(日本時間)にかけて行われる柔道女子70キロ級には、奈良県橿原市出身の新添左季選手(28)=自衛隊体育学校=が登場する。新添選手の柔道人生の原点となった「橿原市柔道クラブ」では、憧れの先輩の大舞台での活躍に児童らが期待を寄せる。
新添選手は、2歳年上の兄が通う同柔道クラブで小学1年生の頃に競技を始めた。その後、天理中・高、山梨学院大に進学し各年代で活躍。現在は自衛隊体育学校に所属している。
主に小学生が練習に励む同柔道クラブ。新添選手を指導した上島誠治代表(56)は「おとなしい子だったが、背が高く手足も長い特徴を生かして結果を残すようになった」と当時を振り返る。
帰省の度にクラブに立ち寄り、後輩たちを指導してくれているといい、6月に東京で食事した際、上島代表が子どもたちから預かった応援の手紙を手渡すと、とても喜んだという。
上島代表は「普段通りの戦いをしてくれれば結果はついてくる」と期待する。
また、同柔道クラブで一緒に汗を流した村井惟衣さん(26)は、今でも盆や年末年始などに新添選手と会うほどの間柄。1学年下で中学からは別々の進路を歩み、大学時代はユニバーシアード競技大会に新添選手が70キロ級、村井さんが57キロ級でともに日本代表として出場したことも。大学卒業後は一線を退いた自分の分まで頑張ってほしい気持ちの反面、「けがをせずに帰って来てほしい」との思いもあるという。
同柔道クラブの主将で、桜井市立城島小学校6年の浦崎亮盛さん(11)は「クラブに来た時にはきれいな内股を披露したり一緒に稽古してくれる。帯に書いてもらったサインは大事にしている。五輪では内股でメダルを取ってきてほしい」と、当日は全力で応援するつもりだ。
橿原市では、新添選手の準々決勝以上の試合を応援するパブリックビューイングを同市小房町のかしはら万葉ホールで開催。31日午後10時30分開場で、定員は先着600人を予定。同8時30分までに実施の有無を市ホームページで案内する。
問い合わせは、同市スポーツ推進課、電話0744(29)8019。