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ホームでの強さ確立 後半戦へさらに磨き - 奈良クラブ

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前半6分、先制のシュートを放つ嫁阪=ロートフィールド奈良

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 6月29日の第19節、ホームのロートフィールド奈良でガイナーレ鳥取と引き分けた奈良クラブ。今季前半を終えて通算4勝8分け7敗の勝ち点20で、現在15位と下位に沈んでいる。ただ、勝ち点43でトップを独走する大宮アルディージャを除いて、2位のアスルクラロ沼津から12位のギラヴァンツ北九州まで勝ち点31~26に密集しており、その下も13位のAC長野パルセイロが勝ち点24、奈良クラブのすぐ上の14位、ヴァンラーレ八戸が勝ち点23と、連勝すれば十分に駆け上がっていける可能性がある。

 

 前半戦19試合を振り返り、フリアン監督は「ポジティブな面としてはホームで強かったこと。ホームで勝ち点を積み重ねることができれば降格争いをすることはない。今まで通りホームで強く、そしてより強くなるために改善を続けなければならない」とし、その要因としてファンサポーターの応援の力、ホームの芝生の管理や照明などクラブを取り巻く環境の整備などを挙げ、感謝の言葉を重ねた。また「昨季は理想的なシーズンで、Jリーグでは誰も奈良クラブが躍進するとは考えていなかったと思う。今季はこれが現状であると捉え、前半戦で学んだことをより成熟させて、それを生かして後半戦に臨みたい」と、ホームでの強さを確固たるものとし、アウェーでも勝利を重ねられるよう改善を続けていくことを力強く示した。

 

 今節のガイナーレ鳥取戦では、序盤から鋭い攻撃が見られたが、本来の高いボールポゼッションでじっくりと攻めるスタイルでの攻撃は、むしろ鳥取が行っていた印象だった。奈良クラブは前半4分に下川のクロスを起点に百田がゴール前でシュートを放つも相手GKに阻まれるも、そのすぐ後の同6分、今度はピッチ中盤から中島が縦パスを前を走る嫁阪に送ると、そのまま一気にドリブルで駆け上がった嫁阪が鮮やかに先制ゴールを決めた。さらに同40分には下川からの絶妙なクロスを嫁阪が頭で折り返し、ゴール正面で厳しくマークされていた百田が背後からゴールに詰め寄ってきた中島に送ると、そのまま中島が右足で押し込み、見事な連携で2点目を追加した。

 

 しかし前半終了直前にフリーキックから失点し、後半33分にも再びフリーキックから2点目を奪われ同点に。その後は追加点を奪えず試合終了となった。ホーム4連勝は逃したものの、今季はホームでは初戦のFC琉球戦以降、8戦続けて敗れてはいない。

 

 先制点を挙げた嫁阪は、今季6ゴール目。「試合の入りとしては良かったが、良くも悪くも自分が試合を難しくしてしまった。得点したことよりも、自分が与えてしまったフリーキックからの失点という点で、悔しさと申し訳なさで胸がいっぱいになっている」と試合を振り返った。「守備の改善は今後のレベルアップに必要な点だと思う」としつつ、得点を重ねていることについて「決め切れているという部分は貢献できているのかなと思うが、フィニッシャーが自分になることが多いというだけで、そこまでを良い形でチームが運んでくれているからこそ」。また後半戦に向けて「まだ半分残っているので、その結果次第ではプレーオフ圏内も狙っていけると思っている。チームに貢献できるよう、得点を取り続けたい」と意気込みを語った。

 

 次節は7日、ホームのロートフィールド奈良でYSCC横浜を迎え撃つ。後半戦を勢いづける勝利を期待したい。(岩本)

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