全力出し切り楽しむ「柔」 金メダリスト・野村忠宏さんの柔道イベント 奈良県大和郡山市で開催 柔道教室にトークショーも
五輪3大会連続金メダリストの柔道家、野村忠宏さんがプロデュースする柔道イベント「DaiwaHouse presents野村道場」の関連催事「野村道場FUN TO JUDO」(Nextend主催、大和ハウス工業特別協賛)が30日、奈良県大和郡山市西九条町4丁目の大和ハウスグループみらい価値共創センター「コトクリエ」で開かれた。柔道愛好家ら約50人が来場し、柔道教室やパリ五輪に向けたトークショーを楽しんだ。
柔道イベント「野村道場」は柔道を純粋に楽しむ心を育み、未来への無限の可能性を秘めた子どもたちの熱い気持ちを後押しする取り組みとして2019年にスタート。今回は年齢や経験の有無などに関係なく、柔道を楽しんでもらうイベントとして初めて開かれた。
柔道教室では野村さんのほか、五輪金メダリストの鈴木桂治さん(柔道男子日本代表監督)や松本薫さん、全日本体重別選手権優勝のドンマイ川端さんが講師を担当。サーキットトレーニングや技のかけ方のポイントを実習し、参加者が講師に技をかけたり、対戦したりした。
続いて講師によるトークショーがあり、子どもの頃の練習量や目標、トップ選手としての経験、ライバル、五輪の雰囲気などを語り合った。またパリ五輪の柔道競技での注目選手、金メダルへの期待などについても話した。質問コーナーでは、野村さんが子どもたちに「小さい頃の試合は勝ち負けよりも全力を出し切ることが大事。それが次につながる」と助言した。
兵庫県西宮市から2人の子どもと参加した稲垣さやかさん(39)は「以前から野村さんのファンで、SNS(交流サイト)で開催を知って参加した。高校時代に柔道をやっていたけれど、あしたは筋肉痛になりそう」と笑顔を見せた。