現職の金剛氏が再選 高見、松下両氏を大差で下す - 奈良県宇陀市長選
任期満了に伴う宇陀市長選挙は12日投票が行われ、即日開票の結果、現職の金剛一智氏(67)=無所属、自民・立憲民主・公明・国民民主推薦=が、前市長の高見省次氏(64)=無所属=と、政治団体代表の新人、松下幸治氏(51)=諸派=を破って再選を果たした。当日有権者数は2万3817人。投票率は69・36%で、4年前の前回(62・81%)を上回った。
今回の市長選は現市政への評価を争点に、各候補が人口減少や高齢化の進行、行財政健全化、地域経済活性化といった市の課題解決に向けた政策を主張。
午後10時5分ごろ、宇陀市榛原篠楽の金剛氏の選挙事務所に当選確実の知らせが届くと、集まった大勢の支援者から大きな拍手と歓声が上がった。直後に金剛氏が姿を現すと、支援者は口々に「おめでとう」と祝福した。金剛氏は支援者と万歳を三唱して喜び合い、「(市政を)過去に戻さず、今の流れを未来につなげていくための大きな意味を持つ選挙。宇陀を消滅させてなるものかとの思いで訴えてきた。過疎化、少子高齢化、人口減少といった課題もたくさんあるが、宇陀の底力を発揮して未来に切り開いていきたい」と述べた。
一方、市長選と同日選で実施された市議会議員選挙(定数12)は、前職8人、新人3人、元職1人の当選が決まった。
投票率は69・37%で、4年前の前回(65・36%)を上回った。