奈良県天川村の「洞川温泉ビジターセンター」 4月25日に新築オープン ぬくもり感じる木造平屋 四季の魅力発信
奈良県天川村洞川の天然温泉日帰り入浴施設で、観光拠点を兼ねた「洞川温泉ビジターセンター」が25日午前11時、新築オープンする。1993年から親しまれてきた洞川温泉センターが老朽化したため、後方に敷地を拡大整備し、村が約6億7000万円をかけて建て替えた。
木のぬくもりを感じる木造平屋一部鉄骨造り(延べ床面積850平方メートル)で、駐車場や浴室の規模は約2.5倍に。村内の山から切り出した間伐材を燃料とする薪ボイラーを導入し、循環型地域社会の形成や脱炭素化を推進する。薪を熱源として温泉水を加温するほか建物の床暖房にも用いる。
観光拠点としての活用は新たな試みで、温泉を発着点とした周辺の自然遊歩道ハイキングや登山などのプログラムを多彩に展開する計画。みたらい渓谷や稲村ケ岳=標高1726メートル、観音峯=同1285メートルなど四季折々の魅力がいっぱい。
館内には男女別浴室(露天風呂あり)のほか広々とした休憩スペース、特産品販売コーナー、レクチャーなどができる多目的スペースなどがある。指定管理者は従来どおりの洞川財産区。入浴料金は一般800円。営業時間は午前11時~午後8時。水曜定休。
村内の公設入浴施設はほかに天の川温泉センター(同村坪内)と天川薬湯センターみずはの湯(同村山西)があり、3湯をめぐるスタンプラリーを25日から始める。先着100人に景品がある。問い合わせは、村企画観光課、電話0747(63)0321。