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音羽山観音寺後藤住職の花だより - 11月は忙しい編 2023年11月上旬

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参拝者から駐車場の問い合わせに答える住職。「参道に一番近い駐車場は7台、もう少し下の駐車場は20台」

 犬のオサムは遠くの方にいる参拝者を吠えて知らせてくれます。ところがこの日は一向に吠えません。次から次へと音羽山観音寺に登って来る参拝者が多過ぎて疲れてしまったのでしょうか。昼前に一度だけ大声で吠えた時があります。郵便局員のバイクの音だけは大嫌いで吠えるのです。

 

 

参拝者がいっぱい 朝ごはんもお預け

 

 今日は午後から雨の予報。午前中に参拝者が集中してしまいました。開門は9時ですが、すでに御祈祷を終えた人たちの声が本堂から聞こえていました。

 

 記者は住職にお声がけしてから、庫裏に上がります。室内にあるお地蔵様、観音様のお茶とご飯の用意がまだ途中でした。

 

 10時、御祈祷を終えた参拝者が展望台に行かれたので、住職は一度台所に戻ってきました。お供え用のかわらけが全部で15個。炊き立てのご飯を入れてお供えをして回ります。

 

この小さなお皿がかわらけ。室内にあるお地蔵様、観音様にお供えを用意する

 

このように毎日お供えをしている

 

 

 参拝者はバスの時間に合わせて登って来るのでだいたい団体で現れます。次の参拝者から記者もお手伝い。住職と参拝者が話をしています。家内安全祈願などは要予約。命に関わる大事な御祈祷は当日に受け付けることもあって相談しているのです。こちらの参拝者は次回、予約して御祈祷をすることになりました。

 

 気が付けばお昼の12時が過ぎていました。容赦なく次の参拝者が来られて、ご飯まわりもできずに対応しています。住職に聞けば朝ごはんも食べる時間がなかったとか。

 

 もう13時。雨も本降りになり、やっと朝食兼昼食になりました。

 

 昼食後、やっと取材が始まりましたが、住職がギンナンの袋詰めが気になるようだったので、記者が手を動かして袋詰め、口で取材を続行しました。

 

ギンナンをこのような袋に入れる。食べ方が書いてある紙を最後に入れる

 

 

 それにしてもどうして住職ができるだけ記者の補助に頼らず対応しようとするのでしょうか。とても疲れるはずですがー。

 

 「それは今年はギンナンが豊作でしょう。試食してもらって買ってもらわないとね」とウフフと笑います。新鮮なうちのギンナンはヒスイ色でモチモチの食感です。住職自ら納経所にあるレンジで調理して熱々を試食してもらいます。

 

 「だいたいの人が買ってくれるの」

 

 住職はニカッと笑っていました。

 

参拝者が試食したギンナンの殻を持って納経所に戻る住職

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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