第38回奈良ちびっ子野球愛好会賞「会長杯」争奪ちびっ子野球大会(奈良ちびっ子野球愛好会主催、同会主管、県スポーツ少年団、三和住宅、奈良新聞社など後援)最終日は24日、奈良市柏木球技場で行われ、Aゾーンはあやめ池リトルダンディーズが4勝0敗で、Bゾーンもあやめ池ダンディーズジュニアが3勝1敗でそれぞれ優勝した。

 

　準優勝はAゾーンが2勝2敗のこなべスポーツ少年団、Bゾーンが2勝2敗のこなべジュニア。Aゾーンの最優秀選手賞は横野宏(あやめ池リトルダンディーズ)、Bゾーンは寺井琉太(あやめ池ダンディーズジュニア)がそれぞれ獲得した。

 

◆Aゾーン

　Aゾーン第1試合はあやめ池リトルダンディーズが13―5の三回コールドでこなべスポーツ少年団を下した。あやめ池は3点を先制された初回裏、朝倉の三塁打を足掛かりに貝野遥の三塁打や横野のランニングホームランなどで9―3と逆転。三回にも浦のランニングホームランなどで加点し、コールドに持ち込んだ。こなべは初回、峯の3点ランニングホームランで先制し、二回にも犠飛などで2点追加したが、初回の逆転が痛かった。

 

　同第2試合はこなべスポーツ少年団が1―0で疋田エンゼルスに逃げ切った。こなべは0―0で迎えた四回、1死二、三塁から中谷がスクイズバントを決めて三塁走者の阪口が値千金の本塁を踏み1―0とし、最終回をしっかり守った。疋田は三塁まで走者を進めながら好機を生かしきれなかった。

 

　同第3試合はあやめ池リトルダンディーズが13―0の三回コールドで疋田エンゼルスを退けた。あやめ池は初回、四死球やエラーに長打を絡めて打者一巡の攻撃で6点先制。波に乗るあやめ池は二回にも打者一巡のそつのない攻撃で5点を追加、試合を決定づけた。

 

◆Bゾーン

　Bゾーン第1試合はこなべジュニアが4―3で疋田エンゼルスジュニアを振り切った。初回に先制されたこなべはその裏、連続四球から田上の適時三塁打などで4―2と逆転。疋田は三回に1点返して詰め寄ったが、無念にも時間切れとなった。

 

　同第2試合はあやめ池ダンディーズジュニアが12―6で疋田エンゼルスジュニアに快勝。あやめ池は初回、寺井、飯田のランニングホームランなどで5点先制してリズムをつかみ、二回にも5点、三回には駄目押しの2点を追加、リードを広げた。疋田は初回に5点返していったんは振り出しに戻したが、二回以降は1点を返すにとどまった。

 

　同第3試合はこなべジュニアが10―1の三回コールドであやめ池ダンディーズジュニアを下した。こなべは初回に5点先制して主導権を握り、三回にも相手守備の乱れや阪口のランニングホームランで5点追加。あやめ池は二回、尾形のランニングホームランで1点を返すにとどまった。

 

【Aゾーン】

▽第1試合

こなべスポーツ少年団　5―13　あやめ池リトルダンディーズ(三回コールド)

【こ】川辺、山本―峯【あ】横野、徳田―貝野匡

本塁打=峯(こ)横野、浦(あ)▽三塁打=朝倉、貝野遥2(あ)阪口(こ)▽二塁打=貝野遥(あ)

 

▽第2試合

疋田エンゼルス　0―1　こなべスポーツ少年団

【疋】森田―長田【こ】山本、阪口―峯

 

▽第3試合

あやめ池リトルダンディーズ　13―0　疋田エンゼルス(三回コールド)

【あ】貝野遥、瀬島、寺島―貝野匡【疋】森田、佐藤―長田

三塁打=浦、寺島、貝野匡(あ)▽二塁打=横野(あ)

 

【Bゾーン】

▽第1試合

疋田エンゼルスジュニア　3―4　こなべジュニア(時間切れ)

【疋】香川、江頭―小田嶋【こ】川辺、澤田―田上

三塁打=田上(こ)

 

▽第2試合

あやめ池ダンディーズジュニア　12―6　疋田エンゼルスジュニア(時間切れ)

【あ】尾形、伊藤―寺井、尾形【疋】渡辺創、伊代野―香川

本塁打=寺井、飯田(あ)▽二塁打=奥本(あ)小田嶋(疋)

 

▽第3試合

こなべジュニア　10―1　あやめ池ダンディーズジュニア(三回コールド)

【こ】澤田明、間路―田上【あ】一色、伊藤―尾形

本塁打=尾形(あ)阪口(こ)

 

こなべスポーツ少年団は対疋田エンゼルス戦の４回、１死二、三塁からスクイズで二塁走者も一塁送球の間に本塁を狙ったがタッチアウト=奈良市柏木球技場

 

こなべスポーツ少年団は対疋田エンゼルス戦の４回、暴投で本塁に滑り込む三塁走者の峯を捕手の返球からタッチアウトする疋田の森田投手=同

 

Aゾーン準優勝のこなべスポーツ少年団=同

 

Bゾーン優勝のあやめ池ダンディーズジュニア=同

 

同準優勝のこなべジュニア=同

 

2023年9月30日付・奈良新聞に掲載