技術磨き成果を披露 うるし教室生徒作品展、多彩な漆器200点

奈良県橿原市四条町の「うるし教室和月(わげつ)」(田村匡伸代表)に通う生徒の作品展示会が23、24の両日、同市今井町2丁目の今井まちなみ交流センターで開かれた。60〜70代を中心とした生徒12人が、陶器を漆塗りした花器やカップ、皿などの器、オブジェなど力作約200点を出品。多くの人が会場を訪れ、鑑賞した。
同教室は、粘土で作る陶器を焼いた上に漆を塗って仕上げる「陶胎漆器(とうたいしっき)」という作品をメインに制作。粘土で形を作る自由度と、蒔絵(まきえ)などの漆塗りの表現が融合しているのが作品作りの最大の魅力という。展示会は毎年開催し、会場には漆に顔料を混ぜて描いた絵画も展示された。
田村代表(42)は「昨年を上回る200人以上の人に会場に足を運んでもらい盛況となった。年々、生徒の技術も向上しており、見どころのある展示会になった」と話した。