奈良県知事、福島産水産物支援へ 県庁食堂での提供検討
奈良県の山下真知事は6日の定例記者会見で、東京電力福島第一原発の処理水海洋放出で中国が日本の水産物輸入を全面停止し、水産業者が打撃を受けていることから、「県としても大阪府や兵庫県でやっているような県庁食堂での福島県産の海産物を使ったメニューの提供を検討していきたい」との考えを示した。
また、県内で死者15人、行方不明者9人を出した2011年の紀伊半島大水害の発生から4日で12年を迎えたことについて、「あらためて亡くなられた方に哀悼の意を示したい。近年は県でも集中豪雨が増えているので、紀伊半島大水害の教訓を忘れることなく、地元の自治体から避難勧告、避難指示があれば必要に応じて対応してほしいということをあらためて県民に強く呼びかけたい」と強調。県としても土砂災害防止や治水対策に力を注ぎたいと語った。