香芝・ヒロホールディングスなど、文化財など3DCG化
奈良県香芝市瓦口のヒロホールディングス(向山孝弘社長)と北海道札幌市のワイズプランニング(立川雄三代表)はこのほど、文化財などを3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)化するデジタル保存サービスの提供を開始した。小さな傷まで再現でき、文化財の継承や復元などに役立つという。
ヒロホールディングスは、通信事業やDX(デジタルトランスフォーメーション)関連事業などを展開。ワイズプランニングは、デジタルコンテンツ制作や映像演出などを手掛けている。
両社のデジタル保存サービスは、文化財以外の建物や物品にも対応。4Kドローンで撮影した複数枚の写真(または動画)を活用し、建物の外観を3DCG化する。被写体をあらゆる角度から撮影し、複数の写真から立体的な情報を抽出する技術「フォトグラメトリー」を用いる。新たな視覚体験の提供にもつながるという。
屋内の撮影には、最新型の360度カメラを使用。詳細な形状や構造をデータで残すことができ、再現するのに役立つ。展示物なども4Kカメラで3DCG化できる。
ヒロホールディングスは「後世に遺産を伝え、有事には復元できるようにするためのリスクヘッジとして、デジタルアーカイブ化は非常に有効な方法」とし、「(同サービスにより)文化の継承と共有を促進していきたい」としている。
料金などの問い合わせは同社、フリーダイヤル(0120)727775。