奈良県域水道一体化 料金試算見直しに混乱、知事に批判の声 首長「検討材料を」
21日に開かれた第1回「奈良県広域水道企業団設立準備協議会」で、5月に就任した山下真知事は水道料金の試算を見直す考えを表明した。山下知事は協議会の会長を務めるが、事務局である県域水道一体化準備室の職員も知らされておらず、突然の表明に出席者らは混乱。協議会の構成市町村長からは、丁寧な議論の必要性には一定の理解を示す一方、「やり方が荒っぽい」「事前のすり合わせもなく『言った者勝ち』のようになっている」と山下知事のやり方に批判的な声も聞かれた。2025年度の事業統合を見据え、料金値上げをせずに踏み堪えている自治体もあり、早急な検討材料の提示が求められる。