ラックスが破産開始決定 新型コロナ関連、負債総額3億円超
東京商工リサーチ奈良支店は23日、書籍販売などの「ラックス」(奈良県大和高田市)が5月29日に奈良地裁葛城支部に破産を申請し、6月8日に同開始決定を受けたと発表した。負債総額は3億5280万円。新型コロナウイルス関連倒産という。
同支店によると、同社は1989年に「BOOKヨシダ大和高田店」として創業。その後、「ラックス」などの店名で県内に計5店舗を展開し、書籍・ゲームソフトの販売やCD・DVDレンタルなどを手掛けた。ピーク時の2004年2月期には売上高18億6668万円を計上していた。
その後、書籍販売が低調となり、店舗を減らして対応。近年では、奈良柏木店、橿原店のみの運営となっていた。キャラクターのトレーディングカードなども扱い、集客を図っていたが、オンラインショップや他店との競合により、赤字が常態化。新型コロナウイルス感染拡大の影響などもあって事業環境はさらに悪化し、事業継続が困難となった。