山添村産のもち米酒、今年もできました 数量限定で販売
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山添村産のもち米酒「つむぐ〜TSUMUGU〜」の完成を記念したミニトークイベントが22日、山添村三ケ谷の豊原公民館で開かれた。全国的にも、もち米で造る日本酒は珍しいと、酒関係者らが酒造りのきっかけや苦労などを話した。今後、もち米をキーワードに、山添村産のもち米を使用した菓子の販売も展開していくという。もち米酒の販売は同日正午から、数量限定で始まった。
もち米酒「つむぐ〜TSUMUGU〜」は、昨年に続いて2年目の販売。完成したもち米酒は、もち米からイメージする甘みや重みとは異なり、バランスの取れたすっきりとした味わいに仕上がっているという。
きっかけは4年前、同村の青年団OBらで構成する農村地域づくり団体「しめつぐPJ」が、村おこしにと取り組む同村ふるさとセンター(同村大西)の巨岩「長寿岩」にしめ縄飾りを行う際、その材料となるわらを得るため遊休農地でもち米を栽培し、そのもち米で酒を造ろうと発案したこと。天理市の稲田酒造と登酒店の協力を得た。
対談で稲田酒造の稲田光守さんは「もち米はすぐに餅状になるため、杜氏が大きなしゃもじを使うなど工夫した。かなり大変だったようで朝には疲労困憊した様子で、声がかけられなかった」と振り返った。
主催した「しめつぐPJ」の峠直樹会長は「若い世代にも入ってもらい、体験などを通して農の楽しさを知ってもらいたい」と話した。 同商品は無ろ過生原酒と火入れの2タイプで、1本当たりの価格は1800ミリリットル入りが2500円(税別)、720ミリリットル入りが1200円(税別)。販売する総数量は1升瓶に換算して約120本分。
購入は、登酒店=電話0743(62)0218、天理市田井庄町=、酒工房マルショウ=電話0743(66)0332、同市兵庫町=。