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奈良クラブが施設の子どもらにランドセル寄贈

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岡田悟・県児童福祉施設連盟副会長(左)にランドセルを手渡す都並選手(中央)。右は風間智紀・カザマ専務=14日、県庁

ホームゲームのゴール数と同じ20個

 

 今季からサッカーのJリーグ(日本プロサッカーリーグ)に昇格した奈良クラブがJFL(日本フットボールリーグ)時代から続けている「ランドセル・夢プロジェクト」の贈呈式が14日、県庁で行われた。

 

 同プロジェクトはクラブパートナーのランドセルメーカー「カザマ」(桜井市)の協力で、県内の児童養護施設や母子生活支援施設などに入所している子どもたちに対し、ホームゲーム全試合を対象にゴール数と同数のランドセルを贈呈している。

 

 2018年から始まり今回は、昨シーズンホーム全15試合で得たゴール数の20個を寄贈。式には都並優太選手とカザマの風間智紀専務、県児童福祉施設連盟の岡田悟副会長(大和育成園)らが出席。県から谷垣裕子文化・教育・くらし創造部こども・女性局長らが立ち会った。

 

 

 

都並選手「モチベーションになる」

 

 都並選手は「選手個々はゴールが誰かのためになれることは励みになり、モチベーションになる」と意気込む。風間専務は「カザマのランドセルとともに楽しく学校に行き過ごしてほしい。一つ一つのゴールが子どもたちの笑顔につながれば」とその意義を強調した。

 

 新入学児童だけでなく、着の身着のままでランドセルも持ち出せず施設に入所されるケースがあることなどを紹介。岡田副会長は「子どもたちが真新しいランドセルを背負い通学する姿が浮かぶ。引き続き、よろしくお願いします」などと話す。

 

 今季、奈良クラブのホームゲームが19試合。「ランドセル・夢プロジェクト2023」も始まり、現在2試合(ともにホームゲーム)を終え1敗1分。得点は1。次節(19日)はアウェー(敵地本拠地)。都並選手は「勝ち点3を挙げ、ホームに戻ってきます。1点でも多く得点を入れ、プロジェクトにも貢献したい」と力強い。

 

 奈良クラブの次回ホームゲームは26日、ロートフィールド奈良(奈良市法蓮佐保山4丁目)で行われる。

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