地域全体で事業承継 - 中小機構近畿本部
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ベンチャーへともに取り組み
中小企業基盤整備機構近畿本部(中小機構近畿本部)は2月15日、大阪市都島区のQUINTBRIDGEで、経営後継者の新事業開発や新分野進出を支援するセミナー「事例から紐解く!地域で取り組むベンチャー型事業承継」を開催し、会場で41人、オンラインで55人が参加した。
岩瀨守同本部地域・連携支援部長は「事業承継は日本経済の課題の一つ。地域全体で取り組み、一緒に悩み考えていければ」と話した。
ベンチャー型事業承継の事例紹介では、京都府宇治市産業観光部の北川誠晃主事が組織の垣根を超えて地域の若手後継者を応援する「事業承継支援『アトツギらぼ』」、斑鳩産業(奈良県斑鳩町)の井上雅仁代表が同町での観光事業支援「地域を巻き込む斑鳩産業のまちづくり事業」、菊井鋏製作所(和歌山市)の菊井健一代表はものづくり企業による参加型イベント「和歌山ものづくり文化祭2022」についてそれぞれ話した。
主軸の不動産業から「まちづくり事業部」を立ち上げた斑鳩産業の井上代表は「町の価値を上げることで町を元気にすることができる」と述べた。
ベンチャー型事業承継の可能性や未来、後継者支援について語るトークセッションもあった。