音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 寒さもピーク編 2023年真冬
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ユキワリイチゲが雪の間から葉を出し、生き生きとしていました。もうすぐツボミを付ける季節です。昼間は少し温かくて5度。夜は氷点下になるのは当たり前の標高600m。ある日、ちょっと油断しただけで、モーターが凍り付いて壊れてしまいました。
屋根と幕の間から外を見ると
三つ葉の葉のようなユキワリイチゲがあった
マイナス6度4度と マイナス3度の違い
「トイレの水は出るかもしれないけど、モーターが回らないかもしれない」
トイレの水や庭にまく水は山の水。それをモーターで送っているのです。気温が低い時は凍らないように水流を起こしています。そのため水道からポタリポタリと一滴ずつ水を出したり、水道管を温めたりするのですが、マイナス3度の日に油断してしまいました。
「連日マイナス6度だったり、マイナス4度だったりしたから、マイナス3度の日に今日は温かいかな~大丈夫かな~と思って水流を止めちゃったのよ」
結果、水が来ないことで空回りになったモーターが故障してしまいました。昨日(火曜日)、業者が来て直したそうです。
「今、水道管を温めているところ。もうそろそろ使えるかしら~トイレに行って水を流し、モーターが動いている音が聞こえたら直っているわ」
山の水を受けるタンクから伸びた1mむき出しの水道管があります。そこを投光器で温めていました。水道管を凍らせないようにテープで巻いた方がよいのでは~と首をかしげていると、そこは山の水、水量が変わります。タンクからあふれた水(逃げ水)が、凍る原因になるのでテープは使えないそうです。
水道管を温めてるところ
寒さもピークに 廊下は冷蔵庫
さて玄関から見えない庫裏の廊下に長机があり、その上に食品を並べています。まるで冷蔵庫内かと思うくらいすぐに食べられそうな物もありました。
「冷蔵庫より廊下の方が温度が低いからね。冷蔵庫に入れておく方がカビが生えてしまうのよ」
毎年、冬になると廊下に物を置くそうです。以前は北側にある廊下が冷蔵庫代わりになっていました。
「北側の廊下って少し遠いじゃない~近い方の廊下に移動しちゃったの」
廊下は直接来訪者からは見えません。もし通る機会があれば、「おおっ」と驚くと思います。それはそれは、おいしそうな住職お手製の総菜や漬物が並んでいますから。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。
火曜日閉門。17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門