奈良・川西町で「送迎バス置き去り防止システム」の実証実験を開始

奈良県磯城郡川西町は10日から、ソフトウェアの研究開発を手がける「エヴィクサー」(東京都、瀧川淳社長)が提供する「送迎バス置き去り防止システム」の実証実験を開始した。2021年に町と官民連携事業研究所が連携協定を締結した協働事業の一環。厚生労働省が策定した「こどものバス送迎・安全徹底プラン」に基づいて実証実験を進めていく。
同町では認定こども園・川西幼稚園で通園バスを運行しており、乗降確認は同乗する教職員が行っている。
町によると、送迎バス置き去り防止システムは、バス車内の乗降口、乗務員席、最後尾非常口の3カ所にQRコードを掲示。登園や降園時に園児がバスを降車した後、教職員が車内の見回り確認を終えてQRコードを携帯電話で読み込むと、業務完了のメールが園と教育委員会の担当者のもとへと届く仕組みだ。
実証実験を今後、2カ月間で行い、改善点など協議をしたうえで来年度の本格導入を目指す。
同町教育委員会の高塲慎太郎主幹は「デジタル技術を活用することで、安全で安心な仕組みを構築していきたい」と語った。