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音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 火曜日編1 2022年初冬

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玄関のみごとな食用菊

 新年、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

こちらは2022年に取材した記事になります。

 

 火曜日を閉門にしてから約1年が経ちました。住職の休日になる貴重な日を取材に当てていただきました。誰もいない参道。鹿に出会わないことを願って、登山用の鈴とヘッドライト持参で訪問しました。

 

火曜日は門に鍵がかかっている

 

 

鹿はいないけど 赤い車が登って来た

 

 雨もようの薄暗い朝。閉門の日は登山客も見当たりません。記者がもうすぐ観音寺に到着するというとき、下の方から車の音が聞こえてきました。赤い軽自動車が1台。搭乗者もいたようで話し声も聞こえます。車は急坂で止まってしまいました。プロパンガスを運ぶ業者も勢いをつけて登る坂です。そこで止まると前進は厳しいのではないでしょうか。出迎えてくれた住職にその話をしてみました。

 

 「たぶん消防署の訓練だと思うわ。不動堂のところまで登って、Uターンして帰っていくみたい」

 

 今年の秋、参拝者で具合が悪くなった人が複数あり、観音寺で救急車を呼ぶことが2回あったそうです。訓練を増やしたのではないかということでした。

 

 

寒さ厳しくなる庭で 終わる花と次咲く花

 

 玄関に黄色い菊が束になって生けていました。よく見ると食用菊です。

 

 「霜が降りると赤くなっちゃうのよ。色が悪くみえるから黄色いうちに採っておいたの」

 

 住職の庭は本格的な冬の前に、今季最後の花を咲かせているものがありました。ダイモンジソウの花の数が減り、3カ月目にやっと咲いたヒメラッキョウも退色してドライフラワーのようにカサカサしていました。ノコンギクは生き生きと淡い紫色の花を咲かせていました。

 

花びらが乾燥しているヒメラッキョウ

 

 「ノコンギクは野生じゃなくてホームセンターで買ったものなの」とノコンギクを触りながら話します。

 

ノコンギクと住職

 

 無量庵の大きな花びんにサザンカのピンクが映えていました。

 

無量庵のサザンカ

 

 「フェンスの外にサザンカがあるの。枝をいただきました」

 

 フェンスの外のサザンカは、枝が減ってもたくさん花をつけていました。椿のつぼみも確認できたので、春に向かってどんどん開花していきそうです。

 

フェンスの外のサザンカ

 

椿のツボミ

 

 

 

音羽山観音寺

山の中にある尼寺。桜井市南音羽

JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。

17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門

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