手回し発電機つくり仕組み学ぶ 奈良学園小で理科の出前授業

奈良市中登美ケ丘3丁目の奈良学園小学校(梅田真寿美校長)で20日、理科の出前授業「手回し発電機をつくろう」か開かれた。関西電気保安協会奈良支店の技術者らが、実験キットを用いて5年生61人に指導。それぞれの児童が手回し発電機を完成させた。
同協会は毎年同校で出前授業を行っている。電気を作る仕組みなどを通じて、児童に科学への関心を持ってもらうことが狙い。
同協会の担当者らは大型モニターに実験キットの製作手順を映し出しながら解説。児童はそれを手本に、発電機の心臓部のコイルに約3メートルのエナメル線を丁寧に巻きつけ、周囲を磁石で覆って、歯車や配線を施すなどして、手回し発電機を作った。
5年学年係の谷川貴美教諭(38)は「電磁石の授業でモーターと発電機について学んだ後に、毎年この実験を行っている。LED電球を点灯させたり、コンデンサーに電気をためたりするのに興味を持つようだ」と話す。
参加した左官莉咲さん(11)は「エナメル線を巻いたり磁石を台座にはめ込むところが難しかったが、うまくいった。何かを作るのは楽しい」と笑顔を見せた。