現場付近駐車場に弾痕か 穴3カ所、中に金属片 - 安倍元首相銃撃

奈良市の近鉄大和西大寺駅前で参院選の応援演説中に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件で、県警は13日早朝と午後の2回、約50人態勢で犯行現場の検証を行った。検証後、山上徹也容疑者(41)=同市大宮町3丁目=が手製の銃で発射した場所から北に約90メートルの位置にある立体駐車場の壁に、弾痕のような穴が3カ所あり、中から弾丸とみられる金属片が複数見つかったと発表した。
県警によると、弾痕のような穴は立体駐車場の壁の地上からそれぞれ約4メートル、約5メートル、約8メートルの位置で発見。その穴の中から弾丸とみられる金属片が複数見つかった。
弾痕のようなものは安倍元首相が演説していた場所の南側に停車していた選挙カーの看板からも発見されていて、立体駐車場はその直線上にある。
銃は散弾銃のような仕組みで、安倍元首相の背後約7メートルと約5メートルから1発ずつ発射され、山上容疑者は「一度に6個の弾丸を発射できる仕組みだった」と説明していた。
県警は今回見つかった金属片が、山上容疑者が手製の銃を試し撃ちしたとされる建物などで発見された金属片と同一のものか調べている。