音羽山観音寺 後藤住職の花だより - 2022年冬 お守り編
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新年のお守りが箱にいっぱい入っています。遠方の人には配送し、音羽山観音寺まで直接取りに来る人もあるそうです。お守りは住職の手作り。作り方は修業した寺からの賜りものだそうです。住職の手には大きな針。これを使って仕上げていきます。
作りかけのお守り。これでも昔に比べると作る量が減ったとか
五行の色どり 水引で飾りも
小正月前に訪れた観音寺。この時期、住職は時間があればお守りづくりに精を出しています。木の部分は差し込めるように製材所でカット。これに色紙の羽織を着せたお守りです。
「修業したお寺で、畳針(たたみばり)を使ってお守りづくりをしていたの。そしたら『あなたも住職になり独立するのだから』といわれていただいたのがこの畳針。そのお寺の信者総代が畳屋さんだったのよね。この針がないと作るのが難しいところがあって大事にしているの」
畳針を使って
このように蛇腹に折る
蛇腹折りの部分を畳針を使ってジグザグに折っていきます。整った形を見て「これで完成ね」と住職。
「これでお守り完成」と住職
小さな箱を開けて見せてもらうと赤と金の水引で作った結び細工が入ってました。
見本用の水引
水引を畳針を使って折る
「折り方を忘れたらいけないから1つ完成したものを入れているの。これも畳針を使うときれいに仕上がるのよ」と住職。
古いお守りは1月17日の護摩祈祷会で焚きます。遠方の人は地元で行われるとんどで焚いても大丈夫です。
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽 火曜日は閉門
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km