社会
奈良市、ドクターカーの出動激減 令和3年、要請件数210件でわずか5回
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新型コロナウイルス感染症拡大で医療ひっ迫が懸念される中、奈良市消防局が運用するドクターカーの出動件数が、市立奈良病院の担当医師らがコロナ対応に追われるなどして激減していることが、31日、分かった。令和3年の出動件数は5回で、要請件数210件に対しわずか2%の対応にとどまった。
市消防局ではドクターカーを継続しつつ、救急多発時に非常用救急車として運用することや、医師を消防指令車に搭乗させることなども検討、関係機関との協議を始める。ただ、救急外来の増加で、搬送先の病院選定に手間取るなどの「救急搬送困難事案」は同市でも増加傾向にあり、関係者らは頭を痛めている。