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月僊筆・宝山賛「月鵞鳥図賛」
奈良市脇戸町の市杉岡華邨書道美術館が、2月24日まで開催中の展覧会「成田山書道美術館所蔵 江戸の書画―うつすしごと①市河米庵を中心に」(観覧料一般300円、高校生以下・障害者手帳等所持者と介護者・奈良市在住の70歳以上は無料)の招待券を本紙読者5組10人に。
江戸時代、書においては法帖(ほうじょう)の輸入と制作が盛んになり日中古今の名筆を搨(うつ)した墨帖が大量に出版され、絵においては四条円山派のように写生を重視する姿勢が確立され、また花鳥などの図譜も数多く編まれた。歴史や博物、文学などの類従も盛んに行われ、江戸時代は「うつす」時代といえる。同展は江戸の能書や文人、絵師たちの写す仕事の一端を切り取って紹介。江戸後期の書家、市河米庵の書を中心に、江戸時代の主に動植物の絵画などを展示。徳川家康の書も出品される。
問い合わせは同館、電話0742(24)4111。
※2025年1月9日付・奈良新聞に掲載