買い物に行くたびに物価高を感じる。高止…
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買い物に行くたびに物価高を感じる。高止まりの状況が続けば、生活防衛策のさらなる強化となる。「貧すれば鈍する」にはなりたくない。
マルクス『資本論』は「われわれの研究は商品の分析をもって始まる」という有名な一節で始まるが、いまだに商品の「価格」は謎めいている。
例えば米の価格。なぜ高くなっているのか、よく分からない。米農家の「今までが安過ぎた。適正価格になりつつあるのでは」という声も、すんなりとは受け入れにくい。
私たちの目に触れないところで、水面下で、何か不正が行われているのだろうか。その疑いも消えない。価格の仕組みは複雑で、正しい知識が欲しい。
ちょっと視点を変えてみる。2020年の国勢調査を基にした県の資料によると、県の就業者割合は、第1次産業=2・4%◇第2次産業=22・1%◇第3次産業=75・5%。
全国平均は、第1次=3・2%◇第2次=23・4%◇第3次=73・4%。農業就業者を含む第1次産業の割合の小ささに改めて驚く。農業従事者の増加で済む話でもないが、数字が示す「構造」も問題では。(北)