奈良テレビで放映されている「なんでも鑑…
関連ワード:
奈良テレビで放映されている「なんでも鑑定団」のファンである。美術品など視聴者のお宝を専門家が鑑定する長寿番組だ。県内でも何回か出張鑑定が開催されている。
何百万円で購入した掛軸が偽物だったり、リサイクルショップで買った絵画が有名画家の傑作だったり。歓喜とがっかり。その意外性が面白い。
長年見ていて驚かされるのが、司会の男性タレントの審美眼が向上した点である。素人でも多くの作品を鑑賞することによって、自然と感性が磨かれるのではないだろうか。
来年、全国各地で開催される主な美術展の内容を紹介する雑誌が年末に発売されている。阪神・淡路大震災から30年を節目に企画された「大ゴッホ展」など見逃せない展覧会が多い。
奈良国立博物館は開館130年記念「超国宝―祈りのかがやき―」が開かれる。奈良の誇る仏教美術、神道美術の神髄に触れることができそうだ。
専門家の鑑定も絶対ではなく、美術は奥が深い。「高尚な美術は分からない」と食わず嫌いにならないで。展覧会に足を運べば貴重な「出合い」はあるはずだ。(栄)